実家の固定電話は解約していい?高齢の親の「やめる・残す」を1年の費用で比較【2026年10月】
「実家の電話、鳴るのは勧誘ばかり」「でも解約したら、いざというとき連絡できないかも」。高齢の親の固定電話で迷うのは、だいたいこの2つです。
NTT西日本の加入電話(住宅用・3級取扱所・プッシュ回線)の基本料は、月2,090円です。電話をかけなくても、1年で25,080円。これとは別に、ユニバーサルサービス料などと通話料がかかります。
この記事では、NTTの公式サイトで料金と手続きを1つずつ確認して、「やめる」「休ませる」「残して守る」の3つを1年の費用で比べました。
この記事の結論
- ほとんど使っていなくて、親が携帯に出られるなら解約。加入電話の撤去工事は無料で、基本料が0円になります。
- 親が携帯をうまく使えないなら、解約して「いつもの電話アプリでかけ放題」の携帯に。たとえばイオンモバイル(60歳以上)なら24時間かけ放題込みで月2,068円。固定電話の基本料とほぼ同じ金額で、外でも使える電話になります。
- 親が手放したくないなら、残して詐欺電話対策。70歳以上の人がいる家なら、ナンバー・ディスプレイ(月440円)とナンバー・リクエストが申し出で無料になります。
質問 1 / 2
親の家の固定電話は、いまどう使われていますか?
質問 2 / 2
親は携帯電話で、電話をかけたり出たりできますか?
やめる・休ませる・残す、1年でいくら?
使っていない固定電話は、解約すれば1年で約2.5万円が浮きます。
NTT西日本の加入電話(住宅用・3級取扱所・プッシュ回線)で計算しました。1年の金額は、毎月の基本料×12か月に、最初にかかる工事費を足したものです。
| 選び方 | 毎月 | 1年 | 電話番号 |
|---|---|---|---|
| そのまま残す | 2,090円 | 25,080円 | そのまま |
| 残して詐欺電話対策(70歳以上の人がいる家) | 2,090円 | 25,080円 | そのまま |
| 残して詐欺電話対策(70歳未満) | 2,530円 | 33,660円 | そのまま |
| 一時中断(番号を残して止める) | 2,090円 | 25,080円+工事費 | そのまま |
| 利用休止(権利だけ残して止める) | 0円 | 3,300円 | 再開すると変わる |
| 解約 | 0円 | 0円 | なくなる |
- 70歳未満の詐欺電話対策は、ナンバー・ディスプレイ月440円と工事費3,300円で計算しました。ナンバー・リクエストの料金は確認できていないので入れていません。
- どの選び方でも、残すなら別に「電話ユニバーサルサービス料」「電話リレーサービス料」と通話料がかかります(金額は確認できていません)。
- 一時中断の「止める工事費」は、NTT西日本の同じページの中で「3,300円」と「3,300円〜22,000円程度」の2通りの書き方があります。
「やめる」なら:解約の前にやること
いちばん大事なのは、電話番号を登録しているところを先に変えておくことです。
解約すると、その電話番号は二度と使えません。もう一度固定電話を引くときは、新しく施設設置負担金(39,600円)がかかります。解約の前に、次の4つを済ませておきましょう。
- 親戚・友だちに携帯の番号を伝える:固定電話の番号しか知らない人に、先に知らせておきます。
- 銀行・保険・病院・役所の登録番号を変える:固定電話の番号のままだと、大事な連絡が届かなくなります。ネットで変えられるところも多いですが、窓口は予約が必要なこともあります。
- ネットや見守り・警備のサービスとつながっていないか確認する:固定電話とネットをセットで契約していると、割引が外れることがあります。警備や見守りの機械が電話回線を使っていないかも確認してください。
- 電話機の捨て方を調べる:FAXつきの大きな電話機は、市区町村によって出し方が違います。
解約・利用休止・一時中断のちがい
| 解約 | 利用休止 | 一時中断 | |
|---|---|---|---|
| 毎月の基本料 | なし | なし | かかる |
| 止めるときの工事費 | 加入電話は無料 | 3,300円 | 3,300円(上の注意を参照) |
| もう一度使うとき | 新しく申し込み(施設設置負担金39,600円) | 工事費3,300円〜22,000円程度・番号は変わる | 工事費3,300円〜22,000円程度・番号は同じ |
| 期間 | ― | 最長10年(5年ごとに更新) | 再開を申し出るまで |
光回線を使った「光回線電話」の解約は、作業員が来る工事になると20,900円(戸建て)かかります。フレッツ光の「ひかり電話」は、加入電話とは別のページで手続きします。
手続きの窓口
- NTT西日本・NTT東日本の固定電話は、局番なしの116(固定電話から)か0800-2000116で受け付けています。116は携帯電話からはかけられません。
- 受付は午前9時〜午後5時で、土日・年末年始はお休みです(NTT西日本の公式サイトに記載)。NTT西日本はネットでも申し込めます。
- 電話で申し込むときは、本人確認のために公的な証明書が必要なことがあります。
親が自分で手続きできないとき
契約者は親なので、基本は親本人の手続きになります。親といっしょに窓口に電話して、本人確認のあと5分ほどで解約できたという体験談もあります。親が意思を伝えられない状態のときや、親が亡くなったときは、手続きが変わります。代理で手続きするときに必要な書類は、当サイトでは確認できていません。NTTの窓口に確認してください。
「残す」なら:70歳以上は詐欺電話対策が無料
知らない番号に出なくて済むようにすれば、固定電話を残しても安心が増えます。
NTT東日本・西日本は、70歳以上の契約者、または70歳以上の人と一緒に住んでいる契約者の回線で、次の2つの月額料金と工事費を無料にしています(申し出が必要。2023年5月から)。
- ナンバー・ディスプレイ:かけてきた相手の番号が、出る前に電話機の画面に出ます。ふだんは住宅用で月440円、工事費3,300円です。
- ナンバー・リクエスト:番号を出さずにかけてきた相手に、「番号を通知してかけ直してください」と自動で答えます。
使うには、ナンバー・ディスプレイに対応した電話機が必要です。電話機によっては、登録した番号以外の電話を鳴らさない機能があるという声もあります(機種ごとに説明書で確認してください)。対象は加入電話・INSネットの住宅用と、ひかり電話(住宅用)などです。年齢や同居を確認する書類を求められることがあります。
申し込み先は、2023年の発表時点でNTT東日本 特殊詐欺対策ダイヤル 0120-722-455、NTT西日本 特殊詐欺対策ダイヤル 0120-931-965(午前9時〜午後5時、年末年始を除く)です。NTT西日本の公式サイトには、今も「高齢者無償化の対象サービス」と書かれています。
解約したら、親の携帯はどうする?
固定電話の基本料(月2,090円)と同じくらいで、かけ放題の携帯が持てます。
固定電話をやめると、親の電話は携帯だけになります。電話をよくかける親なら、かけ放題がある会社を選びましょう。60歳以上向けの割引がある会社の中から、3つ選びました(料金は2026年10月17日に各社の公式サイトで確認)。
- イオンモバイル「やさしいプラン」(60歳以上):3GB+24時間かけ放題で月2,068円。いつもの電話アプリのままかけ放題です。イオンのお店で相談もできます。
- トーンモバイル(60歳以上・Android):5分かけ放題込みで月1,980円。離れて暮らす家族が、親のスマホの画面を見て操作を手伝えます。
- 楽天モバイル:3GBまで月1,078円。Rakuten Linkアプリで電話すれば通話料が無料です(ふつうの電話アプリは30秒22円)。
迷ったら、この3社から選べばOK
- 1位イオンモバイルいつもの電話のまま、24時間かけ放題がいちばん安い3GB+24時間かけ放題 2,068円/月公式サイトで確認する
- 2位トーンモバイル離れて暮らす親を見守りたいなら5分かけ放題込み 1,980円/月公式サイトで確認する
- 3位楽天モバイル家族がアプリの設定を手伝えるなら最安3GB・Linkで通話 1,078円/月公式サイトで確認する
6社の比べ方や、60歳以上の割引の中身は「高齢の親におすすめの格安SIMランキング」でくわしく比べています。
当サイトで確認できていないこと
- NTT東日本の基本料金:この記事の金額は、NTT西日本の公式サイトで確認したものです。NTT東日本の金額は確認できていません。
- 「電話ユニバーサルサービス料」「電話リレーサービス料」の金額。
- 2026年の料金改定の前の金額(ほかのサイトに「1,870円から2,090円に」とありますが、公式では確認できていません)。
- ひかり電話(光回線の電話)の毎月の料金。
- ナンバー・リクエストの通常の料金。
- 特殊詐欺対策ダイヤルの番号が今も同じか(2023年の発表のときの番号です)。
- 代理で解約するときに必要な書類。
よくある質問
Q. 固定電話を解約しても、ネットは使えますか?
A. 契約のしかたによって変わります。固定電話とネットをセットで契約していると、解約で割引が外れたり、手続きが別になったりすることがあります(当サイトでは各社の条件までは確認できていません)。契約している会社に先に確認してください。
Q. 解約と利用休止、どちらがいい?
A. もう固定電話を使う予定がないなら解約です。将来また引くかもしれないなら利用休止(工事費3,300円・毎月0円)ですが、再開すると電話番号は変わります。番号を残したいなら一時中断ですが、毎月の基本料がかかります。
Q. 70歳以上の無料の詐欺電話対策は、自動で付きますか?
A. 付きません。申し出が必要です。年齢や同居を確認する書類を求められることがあります。
Q. 固定電話がないと、信用されないことはありますか?
A. 当サイトでは、固定電話がないと申し込めないサービスの一覧は確認できていません。銀行や病院などに登録している番号は、解約する前に携帯の番号に変えておきましょう。
まとめ
- 使っていない固定電話は、NTT西日本の例で1年25,080円。解約すれば0円になり、加入電話の撤去工事は無料です。
- 親が携帯に出られないなら、解約してかけ放題の携帯に。イオンモバイル(60歳以上)なら月2,068円で、固定電話とほぼ同じ金額です。
- 親が手放したくないなら、残してナンバー・ディスプレイ。70歳以上の人がいる家は申し出で無料です。
- 解約の前に、登録している電話番号の変更を忘れずに。
迷ったら、この3社から選べばOK
- 1位イオンモバイルいつもの電話のまま、24時間かけ放題がいちばん安い3GB+24時間かけ放題 2,068円/月公式サイトで確認する
- 2位トーンモバイル離れて暮らす親を見守りたいなら5分かけ放題込み 1,980円/月公式サイトで確認する
- 3位楽天モバイル家族がアプリの設定を手伝えるなら最安3GB・Linkで通話 1,078円/月公式サイトで確認する
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